脂性肌ってどんなもの?
脂性肌(オイリー肌)とは、皮脂が過剰に分泌される肌のことです。
皮脂によるテカリやベタつきは、本来であれば私たちの肌を守るために重要なものですね。
そんな皮脂が過剰に分泌しているのは、肌の「バリア機能」が下がっていることを意味しています。
つまり、皮脂によって守らなければならないほど、肌が無防備な状態になっているということですね。
脂性肌(オイリー肌)の人によくある悩みとは、なに?
・顔、とくに鼻の頭がテカリ、化粧崩れしやすくなった
・大人ニキビや吹き出物に悩んでいる
・脂性肌のおかげで、肌トラブルが絶えない
・妊娠がキッカケで肌質が変わり、脂性肌になった
・もともと肌がオイリーなので、時間がたつにつれ化粧崩れしてしまう
・夏になると肌の皮脂が浮き気味になる
・フェイスラインに大人ニキビができるため、つい触ってしまう
・胃腸が弱くてストレスを抱えがちだからか、肌荒れが気になる
脂性肌の悩みはさまざまですが、やはり皮脂の過剰分泌による肌トラブルに悩む方が多いようです。
顔のテカリや肌荒れ(大人ニキビ・吹き出もの)など、肌そのもののトラブルを抱えている方もいれば、化粧崩れのように皮脂による間接的な肌トラブルに悩む方も少なくありません。
中には、妊娠したことがキッカケで漠然と肌質が変わったと感じている方もいます。
このように、皮脂を排除するばかりのスキンケア方法は、状態の悪化を招く原因に。
脂性肌の原因は各々異なるはずなので、まずは原因を把握し、自分に合ったスキンケアを実践しましょうね。
脂性肌(オイリー肌)になる原因ってなに?
▶︎皮脂の取りすぎによるもの
脂性肌の人は、皮脂が多いことでおこる肌トラブルに敏感です。
それだけに「皮脂=悪いもの」と思いがちですが、皮脂の取りすぎこそ脂性肌の原因です。
皮脂は、顔のテカリや大人ニキビなどを引きおこすことがあります。
しかし、肌の水分蒸発や細菌・カビなどの侵入を防ぎ、外的刺激から肌を守っているのも皮脂です。
洗顔やあぶらとり紙などで必要以上に皮脂を取りすぎてしまうと、肌を守るためにより多くの皮脂が分泌されるという悪循環に陥ってしまいます。
また、テカりやベタつきで悩んでいる人の中には、あぶらとり紙の使い方が間違っている場合もあります。
頻繁に使用したりゴシゴシこすったりすると、かえって皮脂の過剰分泌を促進させ、不要な刺激を与えてしまうことになるので注意してくださいね。
▶︎保湿不足によるもの
脂性肌の人は、肌の水分が足りていない可能性があります。
肌の「バリア機能」を働かせるには、角質層に十分な水分を与えてあげることが大切です。
肌の水分量が少ないと肌の「バリア機能」が下がり、外部の刺激に弱くなってしまいます。
肌が外部刺激に弱くなると、ニキビや湿疹などの肌荒れの原因にもなるため、保湿を正しく行いましょう。
また、テカリやベタつきが気になって、油分をつけないようにしていることがあるかもしれません。
しかし、乳液やクリームを使用せず、化粧水だけで済ませるのはNGです。
化粧水で補った水分が蒸発しないようにするには、油分で蓋をすることが大切です。
脂性肌であっても、スキンケアの最後は乳液やクリームを塗って終わらせるようにしましょう。
さらにスキンケアだけでなく、こまめな水分補給で内側からうるおいを補給することも大切ですよ。
▶︎ホルモンバランスの乱れによるもの
女性の肌は、ホルモンバランスの影響を大きく受けます。
例えば、思春期や生理の時期は肌荒れに悩む人が多いですが、これは皮脂分泌を促すホルモンが活性化するためです。
本来なら必要のない皮脂が分泌されることで、顔がテカったり、ベタついたりするのです。
これは、あくまでも一時的な脂性肌なので、2週間ほどで肌は落ち着きます。
とくにスキンケアを変える必要はありませんが、脂性肌ではない人が「自分は脂性肌だ」と思い込み、脂性肌のスキンケアを始めてしまうことがあります。
もちろん正しいスキンケアなら問題ありませんが、皮脂を取るスキンケアを続けてしまうと、一時的な脂性肌が慢性化してしまうので注意が必要です。
思春期や生理時期のホルモンバランスの乱れは避けられないものですが、時期によって一時的な脂性肌になることを理解し、慌てずに対処することが大切です。
なお、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが崩れることで脂性肌になるケースもありますので、ホルモンバランスを整えるためにも、"日ごろの生活習慣を見直す"ことが大切ですね。
▶︎間違ったスキンケアによる肌への刺激
間違ったスキンケアで肌に刺激を与えると、皮脂分泌を活性化させてしまうため注意が必要です。
例えば、以下の行為は肌に刺激を与え、皮脂分泌を促進してしまう可能性があります。
・1日に何度も洗顔をしている
・熱いお湯(冷たすぎる水)で顔を洗う
・クレンジングや洗顔時に、ゴシゴシこすっている
・あぶらとり紙を頻繁に使用している
・ピーリングなどの摩擦がおきるケアを続けている
・紫外線対策をしていない
思い当たる項目があるなら、間違ったスキンケアによる肌への刺激が脂性肌の原因となっているかもしれません。
上記の習慣を見直して、正しいスキンケアに切り替えましょうね。