日本の食事マナーは、日本人にとって当たり前すぎるからか、ネットなどを見ても実はあまり情報が多くありません。
日本食のマナーは、私たちが普段当たり前のようにやっていること以外にも、結構あるんですよ。
ここでは、そんな日本食のマナーを改めて確認していくので、知っていることはさらに詳しく、知らなかったことは発見して、外食のときなどに美しく食事ができるようにしましょう!
日本食の食事マナー:しぐさ・ふるまい
周囲の人も含めて、美味しく食事をするためには、最低限の食事マナーをおさえておくことが大切です。
日本食のマナーの基本について確認していきましょう!
▶︎手を拭くとき以外はおしぼりを使わない
飲食店で食事をする際には、必ずといっていいほどおしぼりが出てきますが、紙おしぼりや布おしぼりなど、お店ごとに種類に違いはあります。
ただ、出てくるおしぼりは、あくまで手を拭くためのものであり、口やテーブルを拭くのはマナー違反にあたるため注意してくださいね。
▶︎食事の前と食事の後は手を合わせる
日本の食事マナーでは、食事の前と食事の後に手を合わせてあいさつをすることが一般的ですね。
食事の前には「いただきます」、食事の後には「ごちそうさま」と手を合わせてあいさつをしましょう。
「いただきます」と「ごちそうさま」は、食事を作ってくれた家族や友人、食材を育てた農家の人など、食事ができることへの感謝を伝える意味があります。
また食事は、魚や肉など他のいきものの命を食す行為でもあるため、いきものに対しての感謝も忘れてはいけませんね。
▶︎お箸の使い方
お箸の使い方を間違えると、一緒に食事をしている人が不快に感じたり、不潔な印象を与えたりするため注意しましょう。
お箸を握るように持ったり、料理にお箸を立てて食べたり、どの料理を食べるか迷って、料理の上でお箸を動かしたりするのはNG。
また、お皿をお箸で引き寄せる行為や、お箸についた食べ物をなめて取る「ねぶり箸」もマナー違反ですよ!
▶︎お皿は重ねない
飲食店で食事をするときに、食べ終わったお皿を重ねている人も多いのではないでしょうか?
お店の人が運びやすいようにと重ねてしまいがちですが、マナー違反となるため注意しましょう。
お皿を重ねると、お皿の底に汚れがついたりテーブルが汚れたりするため、食べ終わったお皿は重ねないのがマナーですよ!
▶︎食べたものをお皿に戻さない
食べかけのものをお皿に戻したり、口に運んだものをお皿に戻したりするのはマナー違反です。
食べかけのものは噛んだ後が見えるため、一緒に食事をしている人に不快な印象を与えかねません。
噛み切らなければならない料理は仕方がないですが、お箸で切れるものは、お箸で切ってから食べるようにするのがベスト!
▶︎手のひらでお皿を作る
ご飯を食べるときに、手のひらをお皿の代わりにすることもマナー違反です。
日本食では、小さなお皿を持って食べることがマナーです。
例えば、お醤油をつけて食べる料理の場合は、お醤油の小皿を手に持ち、料理を口に運ぶしぐさが◎。
▶︎お椀の蓋は元に戻す
汁物などを蓋付きのお椀で出されることがありますが、蓋を開けて中のものを食べた後は、蓋を元通りにかぶせましょう。
よくやりがちな裏返しに被せるのはマナー違反となります。